☆オカマに恋した☆
「余計なこと、すんじゃないわよ……」



 私の両腕をつかみ、思いっきり私の肩を揺らした。



その力は強かった。



「過去をほじくり返されたくなかった……



ただの感傷に過ぎないでしょ。



そんな生半可なもんじゃないのよ!



いい加減にして!!」



 愛はうずくまって頭を抱えた。



苦しみと悲しみに満ちた声で言った。



「そうやってずっと一生、彼女の仮面と鎧を着て生きていけばいいじゃん!!



でもそんなの、生きてる感じがしないよ!」



 こんなことを、私が言っちゃいけないのかもしれない。



愛が今まで背負ってきたものを、理解することなんか出来ない…出来やしないんだ。



「無神経なこと、言わないで!」



 愛は怒鳴り散らして言った。
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