☆オカマに恋した☆
「なっ、何?」



 マジマジと見つめ過ぎていたせいか、愛は目を覚ました瞬間も、さらに驚いた様子だった。





 私を避けるようにして、体を遠ざけた。





 そして、まぶしそうに目をこすりながら体を起こし、メガネをすっと手で押し上げた。





 メガネのレンズを縁取る、黒いフレームの存在感がやたらと大きいように感じた。




目の大きさからいって、合っているのかもしれないけど。




「絵描いてたの?」



 愛は不思議なものでも見るように、首を傾げながら目を凝らし言った。




「うん…」



 うなずくのがやっとだった。




恥ずかしい…ほおが真っ赤になるのを感じる/////。




一瞬にして、全身の血流が変化した。




「ビックリするじゃないの!」



 愛は一瞬、両手で顔を覆った。




愛のほおも赤くなっている/////。




 それから素早く、私のスケッチブックを覗き込もうとした。




私は必死に、それを隠した。
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