☆オカマに恋した☆
隣で愛は、それを慎重に聞き入ってた。
「まーちゃんね、いつも彼氏の自慢してた。
いつもどんな時も、守ってくれるたくましい腕に幸せを感じるって言ってた。
それと、空手の道着を着ると、別人のようにカッコよくなること。
不器用な優しさ…。
愛の話たくさんしてた。
だからまーちゃんは、オカマになるのなんか、望んでないよ!!
だってまーちゃんは、男の子だった愛が好きだったんだよ!」
私は必死に伝えた。
その言葉に、愛は全身の力が抜けたように倒れ込んだ。
私はもしかしたら、余計なことを言ってしまったのかもしれない。
ただただ、立ち尽くしていると…愛は校舎へと走っていってしまった。
今にも泣いてしまいそうな、怒っているような複雑な表情をしてた。