☆オカマに恋した☆
「くっそー!!



オカマのくせに!



この前はよくも、いちいちオレに、遥に近づくな!



とか、しつこく意見しにわざわざ教室まで来やがって!!」



 先輩は立ち上がり、わなわなと拳を震わせ、愛に殴りかかった。




愛はそれを、ひょいとよけた。




そういえば、愛は空手の有段者だった。




しかし、今度は愛のコートの襟を素早くつかみ上げ、殴った。




愛の唇が切れ、血が溢れ出した。




先輩はふらついた愛に、今度はみぞおちに蹴りを入れた。




愛はその場に、倒れ込んだ。




それでも愛は、コンクリートに両手をついて、何度でも起き上がった。




そして、負けずに向かっていってやり返す。




愛は組み手の構えをしているかのように、決まっててフットワークも軽い。




先輩の顔も、だんだんと腫れ上がっていく。




先輩もどんなに倒れても、転がりながらも起き上がり続けてた。
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