☆オカマに恋した☆





 私は止めに入ったが、ただ突き飛ばされるだけで、二人は血相を変え負けじと戦っている。




見ているだけでも辛い。



「ごめんなさい、先輩」



 私は力いっぱい叫んだ。





 その瞬間、二人の動きが止まり、体を引き離した。




「別れなくちゃいけなくなって…ごめんなさい」



 私は先輩に向かって、頭を下げた。





 悲しい目をした先輩と目が合ったが、すぐに反れた。




「なんだこいつ!!



男じゃねーか!」



 先輩は吐き捨てるようにそう言った。




そして、よろよろと歩き、ドアを叩きつけるように、勢い良く閉め去っていった。
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