☆オカマに恋した☆
中学のころは美術部にも所属していたし、コンクールで銀賞を受賞したこともある。
クラスメイトの似顔絵なども描いて、喜ばれていた。
しかし、
「遥ってさ、絵がうまいからって調子に乗ってない?
話しててつまんないよね」
そんな陰口を聞いてからというものの、人目に触れないようにして、ひっそりとスケッチするようになっていた。
私の絵は色を失ってしまっていた。
それからというもの、人と話をすることよりも、スケッチブックに向かうことの方が楽しく思えるようになってしまった。