☆オカマに恋した☆
「ずっと、ちっちゃい頃からスカートはいてたの?」



 気になってた。




あんなに美脚なのは、スカートはいて緊張感を保ってきたからな気がする。



「そうじゃなかったけど。



でも何でさ、アタシがスカートはくと、変な目で見られちゃうんだろう?



それが、ずっと不思議だったんだよね」



「決まりなのかな?



そういえば、そんなこと考えたことなかった!」



 物心ついた時からすでに、私はスカートをはいていた。




そして男の子は、ズボンをはくことが当たり前だった。




女の子がズボンをはくことはあっても、男の子がスカートをはく姿は、見たことがなかった。




「でしょ?」



 そう言って、微笑む愛を見て思った。




どうして、こんなに親近感が湧くのかわからなかった。




愛の話し方の柔らかさかもしれない。




爽やかな、軽いトーンの声もいい。
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