☆オカマに恋した☆
「じゃあさぁ!



学校にスカートはいて来てみたら?」



 何でかわからないけど、ふいにそんなことを言ってしまった。




勧めてどうする…。



「やったわよ〜!!



でも、校門で追い返されちゃってさぁ。



制服には変わらないのにさ」



 眉間にシワを寄せながら、愛は言った。




 きっと、わざわざ制服を新調して、悔しかったんだろうな。



「そっか」



 男だから、女だからこうでなくちゃいけない。



らしく、なくちゃいけない。




そんなこと、どうでも良く思えてきた。




だって、愛には変わらないんだから。
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