☆オカマに恋した☆
「昔から、良くしてもらってるの。



本当の母親みたいだもん。



それに、今は一緒に住まわせてもらってるんだ」




「弟子入りしたってこと?」



「別に初めは、そういうつもりじゃなかったけど、案外働いてみたら楽しくなってきたんだよね」



 愛の笑顔が、まぶしい光に照らされて一層輝いてみえた。



「また、店に遊びにきなよ。



彼氏と一緒にでもさ」




 少し寒そうに、肩をすぼめながらポケットに手を入れ立ち去って行った。




 愛の背中を、見つめながら思った。




彼氏か……その言葉の響きから、私の心は確実に遠ざかっている気がする。
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