☆オカマに恋した☆
「えぇっ! 何言ってるんすか?」



 カトゥは身振り手振り、必死に否定している。



しかし、かえってその必死さが、裏目に出ている感じがした。




「そうですよ…そんなこと」



 しかし愛は、廊下を見つめぼそっとつぶやくように言った。




「怪しいよなぁ」



 疑うようなまなざしで、先輩は見つめ続けている。





 私はその状況を、ただ黙って眺めていることしか出来なかった。




完全否定しない愛は、まさか本当にカトゥのことが好きなんだろうか?
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