☆オカマに恋した☆
愛の過去★





 モヤモヤとしている気持ちを、何とかすっきりさせたくて、愛がバイトしてる美容室MOMOへと気づけば向かっていた。





 浮かない気持ちのまま、傘立てに傘をしまい、深呼吸をした。




ここに来れば、愛ときっと話せるはず。




それから、一気にドアを開けた。




「いらっしゃい!!」



 そう、受付で出迎えてくれたのは、京ちゃんだった。





 相変わらず、派手な化粧をしている。




今日は一段とアイシャドーが濃い。




まばたきをする度に、今にも光を帯びた金粉が飛んできそうだ。




「あら、この前の広ちゃんの連れじゃないの〜♪



本当に来てきれたんだぁ。



うれしい!



ありがとうね。



ご指名ある?」



 そう言いながら、私のコートとバッグを大切そうに預かってくれた。
< 50 / 246 >

この作品をシェア

pagetop