☆オカマに恋した☆




 私は最近、本当に先輩のことが好きなのかどうか、よくわからなくなってきている。




 告白されたから付き合った。



そう言ってしまっても、おかしくなかった。



とは言っても、一度も好きだと言われたことはないんだけど。



本当に好きだと想えていたころに、好きだと言ってみたけど返答はなく、ただ微笑んでいるだけだった。



先輩からしたら、それが応えだったのかもしれない。



でも、私はちゃんと言ってほしかった。



その時私の言葉が、空中から真っ逆さまに落下していくように感じた。



欧米じゃないんだから、そんなに表現豊かになれるはずがない、そうも思うけど。



結局今となってしまえば、どうでも良いことなんだ。




 先輩が女の子と仲良さそうに話していても、気にならないし。



いつもそうやって、適当に付き合えそうな相手と付き合ってきたんだ。



もちろん、自分から告白なんかしたことはないし。



ただ、一緒にいてその場だけ、テンションが上がって楽しければいいなと思う。



そして楽しい、そう思えなくなったら私の恋は終わってしまう。



最初の新鮮な良いところだけを切り取り、後は葬ってしまう。



相手の気持ちなんか考えないで。



できるだけ、深く相手に関わらないようにして。


そう、ゲームみたいなものだ。



だからすぐに、リセットできてしまう。



失恋しても、涙なんか流したことないし。




 私の恋の寿命は、三カ月といったところ。



そもそも今までの恋が、本当に恋と呼べるのかも疑問だけど。




 だいたい、ずっと続く恋なんかあるはずがない。



いつかは、恋なんて終わってしまうものだと思う。



しかし私は、一生三カ月しかだれも好きになれないのかな。



それもそれで、問題があるよな。
< 7 / 246 >

この作品をシェア

pagetop