☆オカマに恋した☆
「京ちゃん、男の人みたいでしたよ、今」



 思わず、私はそんなことを言っていた。



「あ〜らぁ、そうだったかしら」



 なんてすぐ、いつもの女性らしい言葉づかいに戻ったけど。



「とりあえず、こんな感じになったんだけど。



どうかな?



すごく、似合い過ぎるわぁ〜!



大傑作〜♪」



 京ちゃんは私に手鏡を持たせ、セット面のイスをクルッと回転させた。
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