☆オカマに恋した☆





 放課後いつもだったら、グラウンドでストレッチをしたり、力強く駆け抜ける先輩に、釘付けになってスケッチしていたのに。




今日はただ教室で窓枠にもたれかかり、呆然とほおづえをついているだけだった。




久々に一緒に帰るというのに。




そろそろ、寿命かもしれない。





「お待たせ!」



 後ろから先輩の声がするまで、部活が終わったことにも気付いていなかった。




かなり、重症かもしれない。





 辺りは暗くなりグラウンドでは、野球部もサッカー部もどの部活も帰り支度をしている。
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