いじめ~心の叫びと傷~

「おい、さっさと泣き止んで立てよ。」





あの、優しい愛子がこんな口調で言った。






「ぇ・・・・。」





「だから、さっさと立てって!!!!




先生にバレんだよ。」







そっか、先生にバレるのが


未来たちは恐れてるんだ。







あたしは黙って立ち、



自分の席に向かった。







すると、先生が入ってきた。




あたしが泣いて目が赤いことも、




暗いことも気づいてない。






先生、気づいてよ。


先生でしょ?先生・・・。





心の中で訴え続ける。





でも届かない。


声で訴えなければいけないことくらいわかってる。





でも、それが怖くてできない。





先生に言ったら最悪、




・・・殺されるから。








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