ココロ。
結局この日は保健室にいる愛美をほっといて家に帰った。
途中、何度か携帯がなったが無視して耳をふさいだ。
愛美なんか大嫌いだ−…!
東城さんが愛美を嫌いになった理由も聞いた。
愛美が毎日毎日ウザイこと。
ナツキちゃんという呼び方じたい馴れ馴れしいのにナツキ、と呼び捨てされたこと。
本当にくだらないと思う。
でも東城さんの性格なら誰も逆らえないし、結果愛美は明日からイジメられることになった。
私はもう抵抗感がなくなってきた。
愛美はイジメられたことがないから私の過去をペラペラ喋れるんだ。
だったらいっそ、その痛みを知ればいい。
♪〜
ディスプレイの名前は愛美。
もちろん電話に出る気などない。
私はそのまま眠りについた。