ココロ。
無視
「おはよ〜美樹ちゃん」
教室につくと東城さんグループから声をかけられた。
初めてだ。
「あ…おはよう。今日は早いんだね」
やけにニヤニヤしている東城さんグループを横目に席に座る。
携帯を開くと愛美からメールがきていた。
『もう学校ついたあ??』
なれなれしくメールしてきやがって。
私は携帯を閉じ−…
「返事かえして」
ビクッ
後ろから声がした。東城さんだ。
「おはよう美樹ちゃん。愛美の奴を学校にこさせたいから返事して」
「あ…うんわかった」
私はすぐに返事をする。
『ついてるよ。早くきてね』
パチン
今度こそ携帯を閉じた私。東城さんは黒板の前にたった。
「みんな注目!愛美がきたらシカトオンリー。あ、美樹ちゃんは話してあげてね」
そうしないと愛美は孤独になり、学校にこなくなるからだろう。
「ナツキ、誰かをイジメたいんだぁ」
クスクス笑う東城さんを私はきもち悪く思った。