愛したのはプレイボーイ










「せっかく…」








坂妻くんがあたしの手を引いて歩く




いつもより強引だった






だけど次に出た声は控えめ





「え…?」









多分、部屋に連れて行ってくれてるんだ











「せっかく我慢してたのに」












絞り出したような声は背筋から震えるようで





少し切なかった











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