愛したのはプレイボーイ









「次は海の番」






へらへら浮かれているとでこピンをされた




奏の甘い言葉とシトラスの香りに酔っていたのに







「いひゃい…」







おでこを手でさすりながら言うことを必死で考えた




坂妻くんの…ことだよね






「付き合っておりません」







おもむろに正座をしながら何故か敬語で交際否定





まぁ、ちょっとは真剣さが伝わる…






「バカにしてんのか、オイ」




伝わってはいなかった






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