愛したのはプレイボーイ
目をあければ白い天井が広がる
「寝てたのか」
布団やら毛布やらたくさん体にかけてある
おでこには冷たい何かが乗っていて、多分それは冷えピタ
右の壁にはブレザーがかけてある
一番気になったのは左手の温かな感触
「ん?…う!…海?」
動揺した俺の目に映ったのはしっかりと俺の手を握った海
小さなブレザーとネクタイが投げ捨てられている
俺のはしっかりかけてるくせに…
つないだ手を離すのはもったいないから反対の手で海の頬を触る
柔らかくてぷにぷにした赤い頬
「ん…?」