愛したのはプレイボーイ





目をあければ白い天井が広がる



「寝てたのか」





布団やら毛布やらたくさん体にかけてある


おでこには冷たい何かが乗っていて、多分それは冷えピタ


右の壁にはブレザーがかけてある





一番気になったのは左手の温かな感触






「ん?…う!…海?」






動揺した俺の目に映ったのはしっかりと俺の手を握った海


小さなブレザーとネクタイが投げ捨てられている






俺のはしっかりかけてるくせに…





つないだ手を離すのはもったいないから反対の手で海の頬を触る



柔らかくてぷにぷにした赤い頬




「ん…?」








< 43 / 333 >

この作品をシェア

pagetop