愛したのはプレイボーイ
「ちょッ…大丈夫か…?」
一時間目の数学が終わったらしく超ラッキーなあたし
のんきに教室に入ってくると超絶あせっているこの方
「奏」
ここまであせった奏をみるのも久しぶりだなー
「擦り傷と打撲だけだよ」
「でも…んな…」
奏の視線の中にはあたしのひざと頬
頬にやたら大袈裟なシップとひざの大きなガーゼ
こんなに怪我はひどくないんだけど
“これを見てちょっとは反省すればいいんです!”
ぷいッと顔をそらせ頬を膨らませて
詠歌は大袈裟に処置した