愛したのはプレイボーイ
「もー照れ屋さんねー。じゃあ奏くん、海をよろしくね」
何が照れ屋さんだ
そんなのどうでもいいじゃんかー
「はい、じゃあまた」
ばたん
お母さんが気をよくしてそのまま出かけてしまった
今日は奏のお母さんのユウさんと映画と食事をするらしい
そんなことを考えながらグロスをぬっていると
奏は何も言わず鏡越しにこっちをずっと見ていた
「な…何?」
あまりにも黙っているからあたしも気になるし
「え…、あ~…別に」
目を泳がせながら何故か顔を赤くしていた