ありがとうの意味
谷川はおとなしいが
クラスにもすぐに馴染み
友達もできたみたいだった｡
『おーい｡裕輔帰ろうぜ｡』
『おう｡ちょっと待って｡』
５人でいつも通っている
近所のもんじゃ焼き屋さんへ
寄り道をした｡
『おばちゃん！
俺チーズもんじゃ｡』
『なら俺も｡』
翼が真似をしてきた｡
『翼まねすんなよ｡』
ちょっと
すねた様子だった｡
『俺達３人は
キムチもんじゃで｡』
５人は食べながら
いろいろ話した。
『あっそうだ｡
谷川って転校生
どんな感じ？』
大地は
裕輔にそう聞いてきた｡
『俺もよく分かんないけど
おとなしい感じかな？
いい奴ぽいよ｡』
急に谷川の顔を
思い出した。
(顔色悪かったけど
大丈夫かな…？)
よくわからないが
裕輔はそう思った｡
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