ボーダー


「俺、お前のこと
好きだったんだぜ?
なのに試合終わってから
全然喋んねぇんだから
どうしようと思ってたら
お前、毎日ここで
シュートしてたから、
俺見てたんだよ。」

彼がボールを拾い上げる。
そして彼女に近づく。

「もっかい聞くな。
返事きかせてください。」


凛と真っ直ぐ彼女を見る。


しばらく、沈黙が続く。



彼女が口を開いた。



「私なんかで、いいの?」


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