ボーダー


彼女はそんな彼の話を
真剣に
聞いているというよりも
レジ打ちの仕方を
必死に覚えていた。


何分かたって、

「明日、シフト入ってたら
レジしてみるのも
いいんじゃない?」

と、彼女に向かって言った。

そんなあっさりと
レジしていいのか
しっかりできるのか
少し不安になりながらも

「ありがとうございます。」

と、はにかんだ。


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