記憶のカケラ~14歳のあたし~
当たり前の日々
あたしは、潮 美奈 (うしお みな)14歳
どこにでもいる、普通の思春期の中学生だ
最近あたしはこんな当たり前な人生に退屈を覚え始めていた
何か特に面白いこととか無くって、何をしても満たされないかんじで・・・
ふとたまにこんなことも思っていた
「いつ死んでもイイヤ」
本気で思っていた、別に何か理由があって死にたいわけじゃない
ただ人生に飽きていたから・・・
ある程度努力もした
たとえば学校に行く時道路を渡る時わざと右と左を見ないで歩いたりとか
スポーツで危険な技をしてみたり、本気で死ぬんじゃないかって言うようなことをしてみた
けど、なにをしても死ねなかった
これは人間の本能なのかもしれない、本人の意思とは関係なく人としての自分自身が自ら死ぬことを拒むからだとあたしは思った。