恋花
「マイ!」
教室に戻ると入っていた私に気付いたアヤが私にかけよる
…やっぱり女子は私を見る
品試しのような嫉妬から来た睨みのような感じで
すっごく怖い…
「マイ、大丈夫?」
「うん、全然平気だよっ」
無理に笑ってみるけどアヤには気付かれちゃうから
「本当に大したことじゃなかったから。
…それより、さっきの1年のイケメンくんとはどーゆー関係?」
「…別にどーゆー関係とかないよ、ただ…」
「ただ?」
「告白されただけ」
アヤ…自分で気づいてる?
超顔真っ赤だよ…、なんか恋する乙女みたいで可愛過ぎる!
「いつもはすぐに断るのに今回は迷ってるんだ?」
「…落ち着いたらちゃんと話すから、ごめんね?」
「あっ…うん、私もごめん」
「全然いいよ、心配してくれたんだもん」ってアヤは言うけど、本当は聞かれたくなかったんだよね?
アヤはなんでも優しすぎる…
でもその1年生の事、気になってるんだよね?
だから迷ってるんでしょ?
…なんか言われてるわけじゃないんだよね?
アヤが私を気にしてくれるように、私もアヤが気になっちゃうよ。
頑張れ!…アヤも私も。