恋花

rain1:知っていたけど





「じゃあね、マイ」



「ばいばい、アヤ」




教室を出る前に私が声をかけたのは


親友の

早乙女苺花

背が小さくて可愛くて、守ってあげたくなるような女の子
高校に入ってからの友達


私の名前は

天野彩花

アジサイが好きな両親がつけた名前で彩やかな花って書いてアヤカ

苺花もイチゴのハナって書いて苺花で
花の名前が共通点だった。




教室の扉を開けて廊下に出ようとしたら



「今日メールしていい?」



なんて首を傾げていうマイ

…別に言わなくても送ってくれていいのに。
でも、




「いいよ、待ってるね」



そう手を振って教室を出た


普段はマイと一緒に帰るんだけど、今日は森子先生から呼び出しがくらってるから。





< 32 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop