恋花




通っている間に思い出した先輩の名前
目の前に立ってマイを隣に出して



「…早坂先輩、ちょっといいですか?」


「えーっと、天野彩花ちゃんだっけ?

あっイチゴちゃん」



話をしようとすると女子の黄色い声が飛んでくる



「早坂先輩行っちゃうんですかーっ」



「うん、ごめんね」



「マイとアヤ、2人で独占なんてずるーい」



・・・ムカつく、八つ当たりかもしれないけれど



「独占?…おかしくない?

早坂先輩はマイに用があって来たのよ?

それで話しに行くだけじゃない、マイも私も独占なんてつもりはないから」



「アヤカちゃん、ごめんね?」



「…いえ」



馴れ馴れしい・・・先輩がチャラいのがいけないのに



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