Genius~守り人~
「…その事については心配はない。」
帝は静かに言葉を返す。
「その根拠は?」
「これだという根拠は無いが、風火自身も我等と同じく哀哭溜に憎しみを持っている。
哀哭溜抹殺は、元々彼女が提案した事だ。」
「しかし、それだけでは…」
「確かに、それだけでは本当に我々の味方なのか判断しかねる。
しかし風火が裏切りの心を持つなら、この内裏には入れぬはず。
彼女は信じる事が出来る者。
何でも見通す“千里眼”を持つ、そなたならば分かるのではないか?」
「はい。」
細田隊長はそう答えると深く頭を下げた。
帝は静かに言葉を返す。
「その根拠は?」
「これだという根拠は無いが、風火自身も我等と同じく哀哭溜に憎しみを持っている。
哀哭溜抹殺は、元々彼女が提案した事だ。」
「しかし、それだけでは…」
「確かに、それだけでは本当に我々の味方なのか判断しかねる。
しかし風火が裏切りの心を持つなら、この内裏には入れぬはず。
彼女は信じる事が出来る者。
何でも見通す“千里眼”を持つ、そなたならば分かるのではないか?」
「はい。」
細田隊長はそう答えると深く頭を下げた。