Genius~守り人~
「オレ…“人格変化”の事、裕に言ったか?」
「いや…ただ、何年もあの組織の中にいたけど他のヤツみたいに闇に染まったり、精神が壊されて操り人形みたくなって無いからそうなんじゃないかって思っただけ。」
「へぇ…たまには裕の勘も当たるんだな…」
來奈はそっけない返事をする。
「なんだよそれ。
まあいいや。
そう言えばさ、來奈はあまり使って無いみたいだけど…?」
彼女の言葉を気にする事なく裕は尋ねる。
「あぁ、今は哀哭溜の中だけにしてる。
《來》って人格が哀哭溜でのオレだ。
來は闇に染まりかけてる。
少し前まではどんな任務でも遂行させてた。
最近は自分で制御出来る様になってきた。
けど、できればあまり使いたくない人格なんだ…」
來奈は視線を落とす。
「…すまん…」
「何が?」
裕は來奈に嫌だったことを言わせた、と思い謝るが逆に彼女はキョトンとしていて、謝った本人としては気まずい…。
「別に…」
「それはそうと、用事ってなんだ?」
來奈にそう言われ、少しむくれていた裕はハッとした様に懐から包みを出した。
「いや…ただ、何年もあの組織の中にいたけど他のヤツみたいに闇に染まったり、精神が壊されて操り人形みたくなって無いからそうなんじゃないかって思っただけ。」
「へぇ…たまには裕の勘も当たるんだな…」
來奈はそっけない返事をする。
「なんだよそれ。
まあいいや。
そう言えばさ、來奈はあまり使って無いみたいだけど…?」
彼女の言葉を気にする事なく裕は尋ねる。
「あぁ、今は哀哭溜の中だけにしてる。
《來》って人格が哀哭溜でのオレだ。
來は闇に染まりかけてる。
少し前まではどんな任務でも遂行させてた。
最近は自分で制御出来る様になってきた。
けど、できればあまり使いたくない人格なんだ…」
來奈は視線を落とす。
「…すまん…」
「何が?」
裕は來奈に嫌だったことを言わせた、と思い謝るが逆に彼女はキョトンとしていて、謝った本人としては気まずい…。
「別に…」
「それはそうと、用事ってなんだ?」
來奈にそう言われ、少しむくれていた裕はハッとした様に懐から包みを出した。