Genius~守り人~
…………狂帝は死んでいた…………?
しかも数十………遥か昔に…
オレ達が生まれるより……前の話……
………復讐の相手は…だったヒトは…もう…いない…………
「……間違いと分かっていた……でも私は父を止めることが出来なかった……
…これは私の…責任でもある。」
淡々とそして噛みしめるような帝の言葉
「…私は荒れてしまったこの国を建て直したい……
…貴女達にとって私達親子は憎い相手……
……勝手な考えと思われるかもしれないが……」
それまで床に落とされていた眼が來奈をとらえる。
「…私たちに力を貸して欲しい…………この世界に平穏が訪れるように。」