Genius~守り人~
「…來、あいつらを始末しろ。」

「えっ!?」

來は耳を疑い清洋を見る。

「聞こえなかったのか?

お前があいつらを始末するんだ。」

「しかし…」

「なんだ?お前らしくないな。
出来ないとでもいうのか?
お前なら出来る、いや殺るはずさ…どんな任務でもやってのける『來』ならな。」

まるで真意を見透かしたかの様に言い、冷たく笑う清洋。

來は表現を変えず、拳を握り締める。

「はやく殺れ。」

前へ來を押し出す。

彼女は数歩歩み止まる。

「…來…」

來の姿を見た弥那は彼女の名を呼ぼうとするが、氷に口を塞がれる。

彼を見上げると、「落ち着け、大丈夫だ」と口が動く。


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