Genius~守り人~
南の大樹
『ごめん……弥那……
本当に………ごめんな……………』
「…來…奈…?來奈!」
弥那が目を覚ますと、目の前には心配そうに覗き込んでいる氷と、一足さきに目を覚ました隼人の顔があった。
「…來奈……來奈は……っ……」
飛び起き辺りを見回そうとするが、胸が苦しくなりうずくまる。
「まだ無理すんな。」
氷は弥那の頭に手をそっと置き、優しく声をかける。