ねぇ、笑って
「高橋連?....あー、あれだ、あの背高い人」


「そう」


「愛がメアドゲットしたのはびっくりだけど、ま、来て良かったね」


「うん、ありがとう」


愛は素直に頷いた。


瞬を忘れる為に来たのだ。


これはいいきっかけかも知れないと思った。


―――――――


その晩愛は連にメールをした。


〈宮本愛です。
今日はありがとうございました。
楽しかったです。〉


たったそれだけしか打たなかった。


打てなかった。


瞬や修斗以外の男の子とメールしたのはそれが初めてだった。
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