プリンスの素顔

トイレで“目”を落として、食堂に戻った。




食堂に着くと、綾佳たちは食べ終えた後だった。




『待ってくれてもいいのに。』



そう言いながら、座った。




「だって遅かったんだもん。

それに…」



綾佳はしゃべるのをやめた。

そして、まわりにいたみんなも手を止めた。




綾佳の視線をたどると、明裕がいた。




どうしてそんなに、明裕を見るの?




かっこいいから?


それとも他になにか?




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