プリンスの素顔
「じゃあ、これとこれで。」
そう言って、明裕は革靴と女物のヒールを選んだ。
女物買うの?!
誰かにプレゼント?
それとも、実は…オカマとか?!
まさかぁ~。
…でも、明裕みたいな美形だから考えられなくもない。
想像してもキモくない。
というより、むしろ私より似合ってる。
なんかショックなんですけど。
『明裕、私は人の趣味にどうこう言うような人じゃないから。
私達はこれからも友達だよ。』
明裕の肩にポンっと手を置いた。