プリンスの素顔
2・噂
学校に着くと明裕と別れ、第3講義室に向かった。
扉を開けるともう授業が始まっていた。
先生にばれないように腰をかがめて入った。
友達を見つけると、友達の後ろの席に座った。
『おはよう、綾佳。』
「!!」
綾佳の肩がびくりとした。
「驚かせないでよ。
今日もまた遅刻?」
・
『今日はだよ。
昨日はギリギリセーフだったもん。』
「あ、そうだ。この授業の後あいてる?」
『うん。空いてるけど…』
その時、“ぐ~”っと、綾佳のお腹がなった。
「じゃあ、少し早いけどご飯食べない?」
『そうだね。』