ギャル姉のヤンキーな弟
『あ??あれ、夏目じゃん。』
「気付くの遅っ!」
あたしはキョトンとしながら相手を見詰めた
目の前の人物は夏目悠斗
風を受けて靡く彼の赤茶の髪は
日の光で煌めきを放つ
「ちょっと俺ショックだわ。もう俺ら半径300に居ればお互いの存在を把握出来るような関係じゃなかったのかよ??」
『おいおい、どんな関係だよ??』
面白いので有名な悠斗
確かに変な事しか言ってないけど、
人を笑顔にする力がある
だから、人気もかなりあったりする
あたしも、惹かれてたり…する、みたい
「いやぁホントはスカートめくってやろうかと思ったんだけどさ、後怖ェじゃん??」
『うっわ!!マジキモいからっ、てか変態じゃん!!止めて頂きたいわ、近寄んないで痴漢!』
「酷くね!?もう俺らにとってはそんなのスキンシップの中のスキンシップにすぎねーだろ!?」
『いつそんな関係になったんだよっ、キモいからっ!!』
何言ってんの、コイツ!!
ばかキモい!!
花盛りのJKにする事じゃないでしょ!
健全な男子高校生が!
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