この日の花火を忘れない
最初に声を掛けてくれた時に、『日高先生の最初の教え子なんだ。先生がプロになった息子の活躍を見届けられなかった分、俺がいつでもどんな時でも見続けてやるからな』と言ってくれた。


その言葉の通り、いつも叱咤激励をしてくれ、父親のように見守り続けてくれていた。


そして、名前は教えてくれなかったけど、本人がそう呼べと言うので『親父さん』と呼んでいた。


悔しそうな表情で、それでも親父さんはしっかりとゲーフラを上げていた。

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