キミ色ヘブン
黄色も校舎に入ったらしく姿が見えなくなった頃、長く退屈な入学式がやっと終わった。
私は新入生代表挨拶をしたためにクラスの列には混じる事なく、全新入生が退場した後、先生達の列から退場するように指示された。
私が体育館を出た時、右側の廊下では黒ブチ眼鏡の30そこそこに見える男の先生が、8人位の生徒を生徒指導室へ連行するところで。
まさにそこを通り過ぎようとした瞬間、すぐ横で大きな声が響いた。
「喫煙なんて俺、今日はしてねぇって!マジで遅刻だってば!」
大きめの体をした1人の生徒が先生に掴みかかっている光景に自然と視線は釘付け。
「あ……」
窓からの光を受けて輝く金色。
“彼”だって、私にはすぐに分かった。
私は新入生代表挨拶をしたためにクラスの列には混じる事なく、全新入生が退場した後、先生達の列から退場するように指示された。
私が体育館を出た時、右側の廊下では黒ブチ眼鏡の30そこそこに見える男の先生が、8人位の生徒を生徒指導室へ連行するところで。
まさにそこを通り過ぎようとした瞬間、すぐ横で大きな声が響いた。
「喫煙なんて俺、今日はしてねぇって!マジで遅刻だってば!」
大きめの体をした1人の生徒が先生に掴みかかっている光景に自然と視線は釘付け。
「あ……」
窓からの光を受けて輝く金色。
“彼”だって、私にはすぐに分かった。