キミ色ヘブン
「別に白川さんのためにこの話したんじゃないよ?中山君が寂しそうに『見たかった』って言うから。そんな中山君を見たくはないから」
三上さんは鞄をたすき掛けにかけなおす。
「じゃ。私、今からまた写真撮りにいくからさ」
「ね、ねぇ……。三上さんはいつも何を撮るの?」
ふと沸いた疑問。三上さんはどんな気持ちで写真を撮るのだろう?
『人と空。好きだから。……じゃあね、白川さん』と三上さんはぶっきらぼうに言う。
三上さんは振り返らない。バタンとドアが閉まった。
“好きだから”──
三上さんは鞄をたすき掛けにかけなおす。
「じゃ。私、今からまた写真撮りにいくからさ」
「ね、ねぇ……。三上さんはいつも何を撮るの?」
ふと沸いた疑問。三上さんはどんな気持ちで写真を撮るのだろう?
『人と空。好きだから。……じゃあね、白川さん』と三上さんはぶっきらぼうに言う。
三上さんは振り返らない。バタンとドアが閉まった。
“好きだから”──