キミ色ヘブン
風で揺れたキャンバスがカタカタと小さく音をたてる。
私はそれに手を伸ばし
「夏休みにね、三上さんが教えてくれたの。あの封筒の写真の事と絵の事。同じ絵は……中山君が見たいって言ってくれた絵はもうないんだけど……。同じには描けなかったけど。っていうか全然違う絵なんだけど……これ」
中山君にキャンバスを向けた。なんだか自分の内面を覗き見られているようでドキドキしていた。
「あの絵はもうないし。これが私の今の精一杯なの。中山君に見て欲しくて」
中山君は首を上下に激しく振る。
しばらく待っても中山君は何も言葉を発しない。
やっぱあの絵とは違うもんね。そうだよね。
そう思った時だった。
「……白川さん、僕はこれからもキミをずっと好きになり続ける気がします」
今まで見た中で一番照れくさそうな顔して中山君の右手が私の頬を撫でる。
見つめれば返ってくる優しさに涙がポロポロ流れて止まらなかった。
私はそれに手を伸ばし
「夏休みにね、三上さんが教えてくれたの。あの封筒の写真の事と絵の事。同じ絵は……中山君が見たいって言ってくれた絵はもうないんだけど……。同じには描けなかったけど。っていうか全然違う絵なんだけど……これ」
中山君にキャンバスを向けた。なんだか自分の内面を覗き見られているようでドキドキしていた。
「あの絵はもうないし。これが私の今の精一杯なの。中山君に見て欲しくて」
中山君は首を上下に激しく振る。
しばらく待っても中山君は何も言葉を発しない。
やっぱあの絵とは違うもんね。そうだよね。
そう思った時だった。
「……白川さん、僕はこれからもキミをずっと好きになり続ける気がします」
今まで見た中で一番照れくさそうな顔して中山君の右手が私の頬を撫でる。
見つめれば返ってくる優しさに涙がポロポロ流れて止まらなかった。