キミ色ヘブン
『ばいば~い、サチィ!』窓の外から入って来た声に気がついてベランダに走り出る。
ベランダから下をのぞき込むと恵美が私を見上げて手を振っていた。
「恵美、ばいば~い。また明日ね」
「じゃ~ね~」
自転車に乗った恵美がだんだん小さくなっていく。
一陣の冷たい風が吹いた。もうすぐ秋も終わるんだ、とその風が告げていた。
『うおぃ!うるせぇよ、白川。俺様の製作の邪魔すんじゃねえ』と隣の部屋から聞こえるのは相変わらずな島先生の声。
「はーい」
最近
こんな毎日が
こんな平凡な毎日が
大好きです──
ベランダから下をのぞき込むと恵美が私を見上げて手を振っていた。
「恵美、ばいば~い。また明日ね」
「じゃ~ね~」
自転車に乗った恵美がだんだん小さくなっていく。
一陣の冷たい風が吹いた。もうすぐ秋も終わるんだ、とその風が告げていた。
『うおぃ!うるせぇよ、白川。俺様の製作の邪魔すんじゃねえ』と隣の部屋から聞こえるのは相変わらずな島先生の声。
「はーい」
最近
こんな毎日が
こんな平凡な毎日が
大好きです──