キミ色ヘブン
いつも華の金髪に近い髪を羨ましいって思ってた。あんな風になれない事は分かっている。
けど、今日はこのちょっとだけ派手目になった髪に後押しされて。“中山みたいな彼氏”に似合うような気分さえしてくる。
だから中山君にメールをした。初めて自分からメールをした。
“一緒に帰れる?”
たったそれだけの文章だったからか、返って来たメールは
“放課後、美術室に向かえに行くよ”
だけだった。
本当は教室に来て欲しかった。
皆に『やっぱり付き合ってるんだね~』『お迎え来てるよ?』とか言われたかった。
だって今の私の髪は中山君に似合う色なんだもん。前よりは似合うハズなんだもん。
華に『大切にされてる私』を見せつけたかったけど、
彼に『あれ?その髪、可愛い』って言われる私を見せつけたかったけど、
まぁ、仕方ない。
なぜか気を抜くとスキップしそうな自分を一生懸命諌めて放課後、第二美術室に向かった。
けど、今日はこのちょっとだけ派手目になった髪に後押しされて。“中山みたいな彼氏”に似合うような気分さえしてくる。
だから中山君にメールをした。初めて自分からメールをした。
“一緒に帰れる?”
たったそれだけの文章だったからか、返って来たメールは
“放課後、美術室に向かえに行くよ”
だけだった。
本当は教室に来て欲しかった。
皆に『やっぱり付き合ってるんだね~』『お迎え来てるよ?』とか言われたかった。
だって今の私の髪は中山君に似合う色なんだもん。前よりは似合うハズなんだもん。
華に『大切にされてる私』を見せつけたかったけど、
彼に『あれ?その髪、可愛い』って言われる私を見せつけたかったけど、
まぁ、仕方ない。
なぜか気を抜くとスキップしそうな自分を一生懸命諌めて放課後、第二美術室に向かった。