キミ色ヘブン
あれから中山君とは表面上は静かな会話を何度かして
恵美とは一度も話す事なく私は終業式を向かえた。
『ちょっと会える?時間はとらせないから』と中山君から連絡が入ったのは夏休みの初日、午前10時を回った頃だった。
『すぐに着くよ』と電話口でそう言った彼は15分弱で私の家まで来た。
2人で近くの公園のブランコに座る。
夏の日差しをうけて渇いた土が足を動かすごとに小さな土煙をおこす。
『暑いね』という私に『夏だもんね』と答える彼。
確実に今までと違う空気が流れているのを肌で感じた。
だから何も話したくなかった。話したいけど、話したら何かが終わる気がして。一生懸命普通にしてた。
「僕、午後からバイトなんだ」
「そうなの?大変だね?」
「ん~。夏は学校ないぶんだけシフトいっぱい入れて貰っちゃったから」
恵美とは一度も話す事なく私は終業式を向かえた。
『ちょっと会える?時間はとらせないから』と中山君から連絡が入ったのは夏休みの初日、午前10時を回った頃だった。
『すぐに着くよ』と電話口でそう言った彼は15分弱で私の家まで来た。
2人で近くの公園のブランコに座る。
夏の日差しをうけて渇いた土が足を動かすごとに小さな土煙をおこす。
『暑いね』という私に『夏だもんね』と答える彼。
確実に今までと違う空気が流れているのを肌で感じた。
だから何も話したくなかった。話したいけど、話したら何かが終わる気がして。一生懸命普通にしてた。
「僕、午後からバイトなんだ」
「そうなの?大変だね?」
「ん~。夏は学校ないぶんだけシフトいっぱい入れて貰っちゃったから」