君と一緒に(短)





夏休みに入っている今、脩ちゃんとは1週間会っていない。

こんなことは初めてで。
苦しくて、寂しくて、毎日のように泣いていた。


たった1週間会わないだけでこんなになってしまうあたしだから、脩ちゃんは心配なんだろう。

4年間も離れてしまうなんて、あたしが耐えられないって、分かってるから……。


「由宇ー、ご飯食べなさい!」


階段の下から聞こえてくるお母さんの声に、しぶしぶ部屋を出てリビングに向かう。


「なにー、ひっどい顔しちゃって」

「……別に、」

「あんた、昨日もほとんど食べてないでしょ。夏バテするわよ」

「今、いらない」


冷蔵庫から水のペットボトルだけを出して、お母さんと目も合わせずに部屋に戻った。





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