唄え!!合唱シスターズ2010
「どうよ桜音、聞こえる?」
「うん。かすかだけど桃琴ちゃんの声聞こえるよ。」
てゆーかドアにはりついてこんなことやるのって変だよね?
「で、桃琴何話してんだ?」
「よく聞こえないや。」


「わっ!」
「ほにゃっ!!!」 「ギャーっ!!」
恵里菜ちゃんヒドいよも~。
「2人が楽しそうだったから脅かしてみたんだけど。」
時と場合を考えてよ。けど恵里菜のこーゆーとこ何気に好きだけど。
ガチャッ
「あーウルサいわね!!なにドアの前で遊んでんの!って、桜音に恵里菜に・・・誰?」
「同じ部の笑未だろが!」
「ぷっ忘れる訳ないでしょ?ちょっと遊んだだけ。」
桃琴ちゃんムダに性格悪くないかな?可愛いのに性格悪いって損な気がする。
「で、何しにきたのよ?」
「最近桃琴ちゃんよくいなくなるでしょ?だからどこでどんなことしてるのかなって気になってたら笑未ちゃんがさ、桃琴ちゃんが第二音楽室のカギもらってたの見たって言ってて。」
「ったく、余計なことを。」
右手を頭に当て困った顔で息を吐いてそう言い捨てる。そのあと桃琴ちゃんは笑未ちゃんにハリセンチョップをして、
「いい?私が第2演劇部に歌の指導してるってことは合唱部のみんなには秘密にしときなさい!!もし言ったら、キックだからね?」
ひうっ。







驚いた。最近よくいなくなる桃琴ちゃんが第2演劇部に歌の指導してたとか何気にびっくり。けど何で桃琴ちゃんだけなんだろ?私も指導したかったかも。合唱部部長だし。てゆーか・・・。
「ねぇ恵里菜ちゃん。先に戻っといて。」
ダダッ
思わず走ってた。行き先はそう、第2音楽室







バタン
「どーしたのよ桜音?」
「はぁ・・はぁ・・・、」
「大丈夫?すごい息上がってるけど。」
「ねぇ桃琴ちゃん?第2演劇部の部長・・・いる・・・かな?」
ハァ?何急にな顔で見てるけど、あっ!と驚きかけるや彼女は部室にいると教えてくれたのは居合わせてた第2演劇部の風車くん。
よし、部室にGo!
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