Angel Memories
僕は以外と小柄な為、
彼女を乗せて二人乗りは
出来るだろうか、と心配だったが
彼女の方を見ると、
僕よりかなり小柄で
背も小さく、僕の頭一つ分位小さかったので、安心して二人乗りを促した。
“おいで"
“怖くないよ"
そう心の中で何度も
呪文の様に繰り返した。
彼女は
僕と自転車を交互に見て、
それから
ヨタヨタ近づいてきた。
ちょこん"
そんな効果音が
僕の頭でリアルに鳴り響いた。