Angel Memories
「....シエラちゃん!?大丈夫?」
ガシャーン!!!
僕は自分のまたがっていた自転車を放り、後ろの道路に横たわるシエラちゃんの元ふとかけよった。
シエラちゃんがいきなり倒れたのだ。
「大丈夫........?」
「..........!?」
僕は気付いた。
腕が、、、ない、、、
腕は無惨に吹き飛ばされていた。
抱き寄せたハズのシエラちゃんの右腕は
5、6メートル程後ろの方にあった。
血。沢山の、か弱い彼女から流れる、赤い、あかぐろいような、、、毒々しい色。
何が.....起こった.....?
僕は訳がわからず、片腕のない彼女を
両手に抱いていた。